万年筆を使ううち、気がつくと増えているのがインク。インクが増えれば My 色見本がほしくなるのが人情というものです(大きく出たな)。システム手帳の1ページで手持ちの全色が見られれば、考えただけで楽しそうではありませんか。
いろいろ試行錯誤してみて、実は〈吹き寄せパック/風物のデザイン〉の〈分度器〉は色見本にうってつけでは?と思いましたのでご紹介いたします。読者の中には、ご自身で工夫を凝らしている方も多いと思いますが、軽い気持ちでご覧くださいませ。
〈分度器〉のデザインはこうなっています。
私が手持ちの25種類(スタッフK女史に「たくさん持ってますね〜 😎 」とお墨付きをいただいてしまった……買いすぎ)で色見本を作ってみたのがこちらです。
じゃじゃん。
円形に色を並べるのは色相環などでおなじみですが、この色見本では、ケーキやピザを切り分ける形ではなく、同心円状に色を並べております。
私は黒・グレー系を8色も(!)持っているのに対し、黄色・オレンジ系は1色しかなく、色見本を作ろうとすると紙面のバランスが取れないのが悩みの種だったのです。ふと思いついて同心円状にしてみると、内側には少なく、外側にはたくさん色を並べられますから、これは具合がよい!と目を輝かせたのでありました。
同心円は7段ありますので、色の系統(色相)は自分の使いやすさと数の内訳を見て、以下のように分けました。
- 黒・グレー(一番多いので一番外側)
- ブルーブラック(増える可能性が高いので二番目に)
- 緑
- 青
- 紫・茶色
- 赤・ピンク
- 黄色・オレンジ
2種類の色相があるものは、一方を上から、もう一方を下から書き始めることで視覚的に分けています。濃い・淡いで分けた色相もあります。こうしておくと、あとからインクが増えて書き足すときにも、同系色を続けて並べられるのでいい感じです 😉 しかも、スペースが空いていてもさほど”作りかけ”という感じはないかな、と思います。
目安として、一番内側の円には4色程度、他の円には12色入ります。一番外側は詰めて24色入れるとすると、88色入れられるという計算に!まあこれは皮算用とお読みください。見開きで作ればもっと入りますね。
作るとき、インクを塗るのには綿棒を使いました。先をインクに浸し、寝かせず立てて、紙をやさしくポンポンとたたきます。筆文葉シリーズの紙は厚さがあるので、裏抜けの心配はありません。インクの大きさを揃えた方が仕上がりが綺麗なので、慣れないうちはリフィルのパンチ穴(〈切り取り一筆箋〉をミシン目で切ったあとの端切れなど最適かと)をガイドにしてみてもいいかも(擦って汚さないように注意が必要ですが)。
これくらいの大きさでも、わりと色の違いが感じられて面白いです。ただしこれを作ると、スペースの空いたところに新しいインクを追加したくなる(買ってしまう)可能性がありますので、その点ご注意ください
それでは、次回もよろしくお願いいたします。