システム手帳で好きな詩歌を持ち歩く

システム手帳で好きな詩歌を持ち歩く

〈吹き寄せパック/風物のデザイン〉からご紹介する記事の第2弾は〈木目〉リフィルです。紙面全体に、罫線とも模様ともつかない木目を模した柄を淡く引いています。商品紹介ページにも書いておりますとおり、このリフィルは、お気に入りの言葉や大切な言葉を彩ったり愛でたりするときの背景としてお使いいただけたらなあ、と思っております。会社員時代、好きな本や尊敬する著者の言葉を手帳に抜き書きして、ほとんどお守りのように頼っていた経験が元にあるようです。

なかなかキザではありますけども、システム手帳に自分だけの詩集を綴じて持ち歩く、とか考えると、ちょっと素敵じゃありませんか。

いろいろ試行錯誤してみた結果、このリフィルは、余白をたっぷり取って使う方が、なんというか様になる感じです。また、あんまり技巧を凝らすことは考えず、やや物足りない(筆者比)くらいにした方がくどくならず、おすすめです。

ちょうどいいかな、と感じる分量はこれくらいになりました(以下、画像は全てクリックで拡大表示できます)。

島崎藤村『椰子の実』/与謝蕪村の俳句七首、紀貫之の短歌一首

横書きでも縦書きでも、紙いっぱいに文字を連ねるのではなく、六分目くらいまでで止めておくと詩集っぽさが増します。上下にもゆとりが欲しいので、木目の一番上の線から行頭が出ないように書きました。

私はこの歌を国語の授業ではなく音楽の授業で知りました

ただ、そこにこだわると、書くものが意外に限られてしまって困ることに……。ボリュームだけから考えると、歌詞には比較的しっくり収まるものが多いです。とはいえ自分の楽しみに限れば、古今の文学作品であっても、改行や字下げなどを好きに工夫するのも許されるのではと思います。気に入って、眺めるたびにふっとニッコリできればそれに如くはなし。

縦書きなら、俳句はわりとおすすめです。長すぎず短すぎず、まっすぐ書くのもさほど難しくありませんし、木目の雰囲気にもなかなか合うと思います(自画自賛)。俳句の部と短歌の部を隣り合わせるとバランスが取りやすいかもしれません。

以下は余談です。

今回この記事を書くにあたり、いろいろ詩や歌や句を読んだのですが、なんというか、言葉を「好きかどうか」だけでじっくり味わう時間というのが、自分の日常に実はほとんどなかったことに気がつきました。情報として役に立ったり必要だったり、なにかしら学ぼうとしたり、あるいは暇つぶしという目的のもとに大量の言葉を消費することは、意識せず日々やっていますけれども。言葉に触れるという点では同じに見えても、経験としては全く異なるものだなあと、いまさらながら実感した次第です。そしてその心地よさといいますか、満たされるような感じは、なかなかインパクトがありました。書くことや、本がお好きな方には、(もうすでにやっておられるかもしれませんが)ひっそりとおすすめしたい楽しさです。

最後に、ちょっとカッコつけすぎた例を。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。