しばらく賑やかな投稿が続いたので、今回は地味に、私のメモの取り方なぞをご紹介したいと思います。(需要あるのかしらん)
そもそもメモの用途とは
メモにもいろいろ用途がありますが、ここでは
- 忘れると困ることを書きとめる
- 後から何回か見返すことがわかっている
- わざわざ清書はしない
ものに絞ってご説明します。代表的な例は、打ち合わせのメモややることリストでしょうか。
なぜこんなことを断るかというと、「書くときに、文章の美しさや、メモの先のことは考えない」のがポイントだからです。話を聞きながら、やるべきことを思い出しながら、「あとから絶対”何やったっけ?”と気になりそう」なことだけを書くメモです。
とはいえ、書くそばから「これどうしたらえいんやろ……」「これするのに、今持ってるののどれ使おう」など、気になることはポコポコ沸いてきます。それについては後半で述べます。
それではサンプルを使って詳しく解説します。使用したのは〈横罫9mm(補助罫3mm)〉なので応用は聞きやすそうですね。中身は私が実際気になっていることで、フェイクではありません 皆様は適宜ご自分の用途に翻訳しつつお進みください。
全体像はこちら。じゃじゃーん。
タイトルを書く
ページが増えることを考えてタイトルを入れます。文字だらけの情報の中から目当てのページを探すとき、タイトルがあるとないとじゃ大違い。何を書くかと同じくらい、どう書くかも重要です。
- 何を書くか:「他とかぶらない単語を使う」「できるだけ短く」
- どう書くか:「本文より十分大きな字で」「インクの色は淡く」
目印となりつつ、本文を邪魔しない形を追求した結果、今のところ一番いいかなと思う形がこれです。手当たり次第書くメモでも「何でもメモ Ver.1」とか、とにかくタイトルはつけます。
作成日時を書く
「時間的な距離」は情報にとって案外重要です。ことにシステム手帳はページがバラバラなので、作成日時を書いておくだけで、保管時の整理もかなりやりやすくなります。
日付と判断しやすいように、スタンプ(自分の字ではない書体)を使うか、目を引く色のインクにするとよいです。また、書く場所はよほどの理由がない限り、ページを問わず「ここ」と決めます。
情報は塊で書く
情報のまとまりを視覚化する方法はいくつかあります。
無駄を省く
情報のつながりは丁寧に書く一方で、語尾は省きます。文章の体裁でなくても、分かればよいのです。
字下げ・行頭記号を使う
- 同じレベルの情報は揃える
- 細かく分けすぎない(一つの紙面で2〜3種類に留める)
を心がければ、ぐっと見やすくなります。
字間・空白行を挟む
余白は重要です。ないとまとまりの区別がつきませんが、ありすぎると間延びします。筆文葉の〈横罫9mm(補助罫3mm)〉や〈方眼罫3mm〉は3mm間隔なので、狭すぎず広すぎず、いい感じの余白を置くことができます(手前味噌 😛 )。
見出しは短く、本文は長く
紙面に対する横の長さで情報を区別します。
見出しは一行の半分以下、本文は幅いっぱいに、が目安です。本文が単語だけでどうしても長くならないものは、このレイアウトは向きません。最初から紙を表形式に分割した方がよいです。
また、罫線を超えそうなとき、2〜3文字なら改行せずそのまま続けて書きます。
“気になること”の扱い
メモを取ると、書くことで頭が整理され、どんどん新しいことが浮かんでくるので、なるだけ鮮度が高いうちに保存します。
“これ大事”と思ったこと
すぐやらねば!と思ったことには、私は「!」や「★」などの記号を使うか、(配色の話で再三熱弁している)差し色で下線を引きます。装飾や色使いが多いと、これらの記号や差し色の意味が弱くなってしまうので、極力抑えるのはそういう理由なのです。
“どうしよう……”と気がかりなこと
実行方法や解決方法がすぐ浮かんだら、本文中に書いてしまいます。
ちょっと頭を絞らないといけないときは「どうする?」と書きます。慣れれば「?」だけでもよいです。差し色を使うと見過ごす危険も減ります。これで、後から時間をとって考えればいいのです(ただし、あまり間を置かない方が楽に考えられます)。
思いついたこと(大量)
本文に収まりきらないときは、場所を分けます。私がよく使うのは、見開きでページの向かいに関連事項を書くやり方です。
気づいたこと、連想したこと、疑問に思ったこと、調べたいこと、何でもいいです。”そのメモに刺激された”というつながりが重要だと思うのです。
わざわざ言葉にすると、何だか大層な感じですね!一つ一つはシンプルですが、合わせ技で威力を発揮するかもしれません。使えそうなものがあればお試しいただければ幸いです。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。