先日、新発売となった〈吹き寄せパック/風物のデザイン〉リフィルですが、入っている5柄がどれも風変わりなので、ちょっと警戒しておられる方も多いのでは……と思います。
通常のブログ記事では、かなり具体的な(マニアックともいう)用途を取り上げて、どのようにリフィルを使っているか一例をご紹介していますが、本品は見慣れないデザインだけに、そもそも書いたあとの仕上がりがイメージしにくいのではと気になったので、まず「使ってみた感じ」をご覧いただくことにしました。
あれこれごちゃごちゃ並べるとお腹いっぱいになってしまいそうですし、ひとつずつ。今回はパッケージのシール側からビニール越しに見えている、スクランブル罫です。
白紙のリフィルはこんな感じ。
7mm幅の罫線を引いていますので、絵や図よりは文章に向くと思います。
文章を書くなら横罫や方眼罫があるだろう、という話になりそうですが、せっかくブロックに分かれているので、「いくつかのトピックスが入ってくるテーマ」に使うのがおすすめです。テーマの例は、
- 30分〜1時間程度の打ち合わせ
- 軽めのセミナーやトークショー、講演会など
- テレビの情報番組
- そこそこのページ数がある実用書
……などでしょうか。さほどボリュームの大きくない定例ミーティングのメモを日付ごとに分ける、というのもよさそうです。大きな枠組みとしては関連や共通点があるけれども、けっこうあちこちに話題が飛んだ(生き生きした話というのは大抵そういうものですが)ときや時間を空けて続くもののメモを残そうとすると、パッと見返したとき、話のまとまりがわかるように分けたくなるもので。
そこで実際に使ってみた様子をお見せしたいのですが、妄想の打ち合わせでは実感に乏しく、実際の講演やテレビ番組、書籍の中身に触れるのはいろいろと差し障りがありますので、インターネットで視聴できる、比較的有名なスピーチを題材としました。意識の高い界隈では若干の伝説になっている節もある、2005年のスタンフォード大学卒業式の式辞です。演者はアップル社の創業者である故スティーブ・ジョブズ氏。YouTube内の大学チャンネルで動画が、大学のWebサイト内で全文が公開されていますし、有志による日本語訳も多く、iTunes Storeの無料Podcastで視聴も可能です。
面白いスピーチであることは間違いないので(彼自身がドラマチックですから)、どうまとめるか考えるのは楽しい作業です。
自分がスピーチ内容をあらかた知っているため、会場の様子や演者の話し方、服装、身ぶりなどの方に目が行ってしまいました。
ちなみにふと思い立って、全く同じ文章を〈横罫9mm(補助罫3mm)〉に書いてみましたら……
なんと片面に収まらず。文字の大きさは(さほど)違わないと思うのですが。スクランブル罫では、限られたブロック内に文章を詰め込もうとしすぎたかも?
とはいえ、書ける分量には問題ない、ということで、ご参考までに。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。
参考リンク
スピーチが気になる方は、以下のリンクをご参照ください。
- スタンフォード大学Webサイト内のスピーチ全文(英語)(news.stanford.edu)
- Stanford University Commencement|iTunes Store|Podcast (itunes.apple.com)