自己紹介文をつくる

自己紹介文をつくる

自己紹介文を考えるのは、照れくささもありつつ、ちょっとした脳のトレーニングになるのではないでしょうか。常識的なマナーやコツは世にあふれる実用書を参照していただくとして、ここではパズル的な要素に絞ってゴール(クリア条件)を設定したいと思います。あまり欲張るとしんどいので3つだけ。

  • 100〜150文字程度に収めること
  • 自分に関する説明を3〜5種類入れること
  • ちょっとひねった表現を盛り込むこと

文字数は、雑誌などで目についた人物紹介を数えてみると大体これくらいでしたので、応用は効きやすそうです。実際、私はサイトに掲載している自己紹介をこのノリで、〈切り取り一筆箋〉を使って作りましたので、それをそのまま素材としたいと思います。

なんと雑然とした紙面でしょうか……。〈切り取り一筆箋〉には、17文字×6行=102文字のマス目が印刷されていますので、全部埋めれば100文字はクリアできます。左端に打っている水色の数字は、17文字に足りない行をカウントしたものです。写真が切れていますが、17文字×7行+10文字+2文字(途中に挿入した「いる」の分)で131文字。

筆記具は、誤字脱字を訂正するためにシャープペンシルと消しゴムを、推敲のために赤鉛筆と青鉛筆(に準ずるもの)を使いました。推敲を重ねるうちに最初に書いて不採用にしたものを復活させたい場合もありますので、消しゴムは避けます。

自分に関する説明は裏側を使ってピックアップしました。

これ以外にも、例えば「過去のエピソード」や「はまっているもの」「得意なこと」など、いろいろバリエーションが考えられそうです。

「ちょっとひねった表現」は、変哲なさすぎる自己紹介ではつまらないというだけの脱線です。私は平野レミ氏の「料理愛好家」というスタンスを好もしく思っていましたので、勝手にあやからせていただきました。著名人や身近な巧者の自己紹介にヒントを授かった場合も、丸写しではトレーニングにならないので、あくまでヒントとしたいところです。

150文字くらいまでなら、説明を5種類も並べればだいたい埋まってしまいます。むしろ削るほうに頭を使うことになるかも。あとは前後を違和感なくつなげ、言葉を整えれば出来上がり。巧拙にこだわらずにつくってしまって、気が向いたときにちょこちょこメンテナンスしていると、いざというときに助かるかもしれません。

実際に使うとなったら、仕上げとして、自分以外の誰かに読んでもらえると理想的ですね。家族よりはちょっと距離感のある相手の方が、アドバイスをお願いしやすい気がします。

100文字程度の短文を作成する機会は地味に多いような気がしますので、そういう場面でも切り取り一筆箋はお手伝いできるのではないでしょうか。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。