書写を楽しむ #2

書写を楽しむ #2

#2 を更新しました!ぱちぱちぱち。

私は書写を文字だけで完成とすることができませんで、まわりをいろいろ飾りたくなる嗜好がございます。書写 #1 でご紹介した〈澪〉は、そういう自分の傾向を踏まえて誕生したリフィルでもあるのです。

今回は、万年筆のインクを塗る(+カラーペンで点々を散らす)だけの簡単なアレンジをご紹介します。点々を散らして様になるのはなんといっても星空、ということで、青空文庫より宮沢賢治『星めぐりの歌』をピックアップ。

使用したのはバイブルサイズ・筆文葉ふでもよう〈切り取り一筆箋〉。マス目のまわりの余白を、ミシン目のところまで、濃い青のインクでベタ塗りしました。使用したインクは、ナガサワ文具センター企画・Kobe INK物語「摩耶ラピス」です。このインク、さすが夜空をモチーフにしているだけあって、ベタ塗りすると私好みのメルヘンチックな色ムラが出るので、星や宇宙にまつわる書きものを彩るときに大変重宝しています。

使用した筆記具です。書写はベタ塗りと同じ摩耶ラピス。文字の背景に散らした水色はクリーンカラードット(写真撮るとき並べ忘れてますが、たぶんマイルドライナーのブルーも使ってます —— 水色に濃淡があるので)、夜空の星はジュースアップ04のホワイトとメタリックカラーを使用しました。模様は天の川をイメージ。ベタ塗りしたところと紙の地色が出ているところにまたがって、繋がるように描いています。

ベタ塗りのインクのニュアンスをお伝えしたくてズームイン。インクを塗った上からすぐジュースアップのホワイトを重ねると、インクが混ざって明るい青になります(インクが乾き切るのを待てなかっただけ)。

狭い端っこにも星を散らすと仕上がりがゴージャスに。ちょっと物足りないかな?くらいで留めておくとちょうどいいです。

インクの色ムラがいい雰囲気を醸してくれるので、あまり神経質にならず、筆の勢いでザッザッと塗るのがオススメです。ただ、マス目を囲む枠線はピシッと直線が出た方がきれいかなと思ったので、できるだけガタガタにならないように、ゆっくり丁寧に塗っています(ミシン目側との差をご覧くださいませ)。


筆文葉の紙はインクをベタ塗りしても裏抜けしたり破れたりしにくいので、今回ご紹介したデザインも気兼ねなくお楽しみいただけますヨ。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。