手よ、筆の遊びの喜びよ

手よ、筆の遊びの喜びよ

2023年の夏は災害級の酷暑と日本各地で報道され、私の住む神戸でも、8月の後半あたりから、昼遅くまでは抜けるような快晴、そこから発達した入道雲が夕立と呼ぶには荒々しすぎる大雨を降らせる、という天気の日が続きました。

とくに8月26日の雷雨はすごかったのです。その日はたまたま車で遠方へ出かけたので、帰宅してから興奮の赴くに任せて日記を書きました。私はこれといった日記帳を作っておらず(続かないから)、このときは手近にあった、使い古しのノートをリメイクしたナローサイズのリフィルを使っています。

書き終えた勢いでインスタのストーリーにあげた写真がこちら。

この日のことはそれなりにちゃんと保存しておきたいと思ったのと、お仕事でナローサイズに触れる機会が増えまして、紙面のボリューム感をもう少し精度高く把握したいと思っていたので、これ幸い?とA5サイズのリフィルに転記することにしました。使うリフィルはなんとなく合いそうな花文葉はなもよう(A5サイズ)の〈吹き寄せパック/晴れやか〉に入っている〈バラ〉に。

いざ並べるとサイズ感はこんな感じ。ナローサイズは4枚(書いたのは表側だけ)です。

でかいなA5。

ではさっそくまいりましょう。以下はひたすら文字ばかりの、1枚ずつ転記したらこれくらい埋まった、という記録です。

ナローサイズ1枚め

一面が同じ色のインクで埋まるのも乙ですが、今回はゆるく2色を互い違いに使うことにしました。文字を書くことに集中できるので、大好きなペリカンのM200(マーブルグリーンとパステルグリーン/字幅はいずれもEF)を選択。おあつらえ向きに、濃淡の違うグリーン系のインクを入れております。うっふっふ。

1枚めを書き終えてこれくらいでした。もしかしてA5の1ページにナローサイズ4ページ分入っちゃうんじゃないの?という皮算用に浮き立つ私。

ナローサイズ2枚め

2枚めを書き終えると、「あら?思ったより埋まったな」という感じ。ナローサイズの方で、2枚めに進むにつれ、エンジンがかかって書く量が増えていたのかもしれません。

ナローサイズ3枚め

中ほどの小さいブロックはタイトルを書くのに使いたかったので空けているのですが、ここを使ったとて4枚めは入りきらんな、というのが確定する結果となりました。3枚めでさらに分量が増えていた気がする。

ナローサイズ4枚め途中

写真からは全くわかりませんが、さすがのA5と雖も、やはりナローサイズ4枚(4ページ分)全部は入りませんでした。

裏を使った量はこれくらい。

ナローサイズ片面の1/2くらいが残っていました。どんなに詰めて書いても、私が一番楽に書ける文字の大きさだとこれが限度のようです。〈バラ〉は一部のブロックに淡く横罫を引いてるのですが、それもガン無視で書いてるしな。

タイトルのあしらい

文字ばっかりのページが集まると、内容が違っても紙面の印象から区別がつきにくいので、タイトルを大きめに入れるようにしています。

とはいえタイトルも文字なので、目立つようにマーカーで枠を囲いまして

本文とは趣の異なる装飾文字を入れ、スタンプインクで淡く色をつけました。自家製スタンプダウバーは、余った緩衝材のスポンジを、径の大きい穴あけポンチで抜いたものです。案外使えて重宝しています。これだと数をたくさん作れるので大助かり!(手が汚れやすいのでご用心)(数が作れる分、使い捨てと割り切るのが良さそうです)

追い日記

日記を書いて一晩も経つと、あれも書いとこうかなそういえばあんなこともあったな、と浮かんでくることがあるので、裏面のスペースに追記しました。〈バラ〉はいろんな形のブロックがてんでに組み合わさっていて、こういう「同じ日にあった違う出来事」を寄せ集めて書くのにちょうどいいです。

文字ばっかりやな!

使ったインクは以下です。1と2は廃番&限定品です。ご容赦を。

  1. (濃いの)MontBlanc レーシンググリーン
  2. (淡いの)京の音 裏葉色
  3. (追い分)CARAN d’ACHE デリケートグリーン

文字の喜び

頭の中で渦巻いている感動や記憶が形を得て紙の上に落ち着くと、興奮と少し距離ができてかなり楽になりますし、一度書いた文章を清書(転記)するのは、構成や表現を考える緊張が薄れて、文字を書く動作の心地よさを味わうことができました。

そして書き終えたときの達成感💡ページが増えるのも、紙面が広いのもそれぞれの喜びがあります。

結論、

手書き最高。

今回使ったA5リフィルの〈バラ〉は、アソートパックに入っています。(唐突)

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

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