手帳に好きなもの集め

手帳に好きなもの集め
〈ライブラリーリフィル〉

本記事は手帳を書くに至ったエピソード(長め)から始まりますので、実際のリフィルの話はスキップして次項へお進みくださいませ。

ある日の邂逅

2024年3月のある日、私は集荷に間に合わなかった荷物を持ち込んで、ヤマト運輸の営業所を出ました。

いきなり暑くなったかと思ったら急に冷え込むような、体にじわじわ疲れがたまる気候が続いて、メンタルのしんどさは長いこと居座ったまま、日々の食事やその買い物など生活のあれこれはお構いなく淡々と降りかかり、私は全体的にどんよりしていました。

日が傾いて、少し肌寒く、暗く重くなる光の中をトボトボと帰途につきました。

そんなときに、営業所を出たところに停まっていた輸送トラックを見たのでした。後で検索して見当をつけましたが、それはおそらく配達用ではなく、普段は間近で見ることの少ない、営業所間の集約輸送を行う、10tクラスの大型車両でした。

私は反射的に「カッコいい……!」と震えました。この感覚……それはときめき……!と何かが蘇るような心持ちがしました。顔では平然を装いながら、私は車両の横を歩くペースを少し落とし、深呼吸してそのカッコよさを胸いっぱいに吸い込もうとしました。

次第に心がウキウキして、「あーなんかもうちょっと頑張れそう」と思いました。うれしいような、ホッとしたような、ありがたいような、なんとも言えない気持ちで、私は泣きそうになっていました。

これが推しへの気持ちというものでしょうか。相手は大型トラックですが。(断っておきますと、運転席はおろか、車両の周辺には誰もいませんでした)

尊さを残したい

このときの感覚はかなり強烈で、私はつくづく「ときめきの力ってものすごいな……」と感服しました。幸い(?)それ以降、トラックの刺激を追い求めて営業所の周りをうろつく、などの症状が出ることはなく、ただ「あんな得難い感覚を与えてくれて尊すぎるな」と、(あの)大型トラックへの感謝の気持ちのようなものが芽生えたのでした。

読んでくださっている方を置き去りにしている予感がしますが、私はとにかくうれしかったのです。何がかはうまく説明できないのですけど。

本件のことはおそらく忘れないだろうな、と思いました。記憶に残るだけでも十分ではあるのですが、その印象的な出来事を、形にして残しておきたくなりまして。

ほんで描いたのが(インスタの kanazee アカウントに投稿した)これだったわけです。

楽しかったああ。描く間中、当時のときめきをリフレインしているわけですから、ドーパミン出まくりだったと思われます(セロトニンかな)(あやふや)

で、これくらい好きなものを手帳に綴じておくの最高やな!とすっかりお気に召しまして。

ページを増やしたいところですが、ここまでのレベルの「好き」はそれほど多くありません(文房具は除く)。自分の胸に手を当てて、挙がってきたのが以下の二つ。

茄子(野菜)

やっぱり色鉛筆、超たのしい。

くろしおくん(高知県のイメージキャラクター)

ステッカー使うの超迷ったけど、結果、大のお気に入りページに。

ページを並べてニヤニヤしています。万年筆のインクも、モチーフに合わせてコーディネートしました。

描くのに使ったのはバイブルサイズの筆文葉〈ライブラリーリフィル〉です。紙面中央の余白にイラストやステッカーを配して、裏面の横罫には、どういうところが好きで尊さを感じるか、などを滔々と書き綴っています(恥ずかしいので裏面は内緒)

描いてみて思いましたが、この3つに対する「好き」は全く種類が違いました。そういったことをいろいろ観察・分析するのが面白く、現時点での感覚を残したい好奇心も、これを書こうと思った一因かもしれません。時間が経ってこれらのページを見返したとき、私は何を思うのでしょうか。


今回使用したリフィルは以下です。地味ですがかなりお気に入りでよく使っています。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

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