処暑を過ぎ、日差しはまだまだ強いながらも、朝夕の空の高さやふとした風の肌触りに、かすかな秋の気配を感じるようになってきました。ちょっと歩くと汗だくですが……
先日配信した2020年9月分の日付シートから、これまでの数字1〜20(+記号4種)に替わって、タイトルラベル風のパーツが仲間入りしました。月名(9月は September、毎月替わります)と、手帳に馴染みそうな英単語4種類です。
その中の「phrases」について、やや漠然としてるかな?と感じましたので、いくつか使い方を考えてみました。まずはM5サイズから。何かのヒントになれば幸いです。
慌てて作ったので、乾燥が不十分で紙が波打ってしまってますが、お目こぼしを。
パソコンでご覧の場合は、クリックで鮮明な大きいサイズの画像をご覧いただけます。
1. よく使う例文集にする
メールやご挨拶状でよく使う定型文を集めておくイメージです。サンプルは、よく使うけどなんとなくごっちゃにしてしまう英文を集めています。完全に身についてないけど、辞書やGoogleを毎回引くのはわずらわしい、というレベルのものがぴったりではないでしょうか。
長文がいくつか続いても並べやすい、ドット方眼の〈霧〉を使用しました。
2. 一つのテーマで言葉を集める
よく耳にするキーワードや気になった言葉を集めるイメージです。テーマにこだわらなくてもいいですが、なんとなく決めておくと自分がわかりやすいし、不意に言葉同士が結びついて「そういうことか!」という快感が得られたりします。
サンプルはいきなり変化球。西洋占星術の自分のサイン(私の場合は水瓶座)を象徴する単語を集めたものです。
以下は余談です。
西洋占星術では「○○座の人の性格/価値観」的な話がよく出てきます。あれこれ読むうち「あら、それほどでも……」と、鼻の下が伸びてしまう記述に出会うことがあります。自分の内面を褒められたような気分になるわけです。
そういう言葉が手帳のページに入っていると気分がいいので、「自分の星座をテーマに、元気になれる言葉を集める」というサンプルを作ってみました。
自分だけが眺める手帳なら、なんの遠慮もなく褒めちぎる言葉を並べるのがいいのですが、これは他人様にご覧いただくサンプルですので、申し訳程度に、悪い方に転ぶとこういう影響があるよ、的な補足を書き加えました。姑息。
文字数の少ない単語を、自由に配置することを考えて〈雲〉を選びました。
3. お気に入りのセリフを抜き出す
セリフであることがよくわかるかなと思い、『青砥稿花紅彩画』の弁天小僧の長広舌をサンプルに引きました。
セリフに限らず、好きな歌の歌詞や、書籍の抜き書きでもいいですね。
本気で好きなセリフを抜き出すなら何かな……と考えていたら、セリフそのものというより、そのセリフをきっかけに、好きな一連のシーンがパパパッと蘇って幸せな気分になれるのがいいんだな、と気がつきました。同じ作品が好きでないと、反応に困ることでしょう😅
淀みなくセリフが流れ出るイメージから〈風〉ゆらぎ罫を使ってみました。
4. 扉として使う
ここまで細かい設定のサンプルを作りましたが、どれも1ページで終わるようなものではないので、こうして扉に使っていただくのがいいというか、現実的かなという気もいたします。2020年8月発売の新商品〈粧ひセット〉から、麻の葉の柄を選んでラベルを貼り、それだけだとちょっと寂しいので、ホワイトのゲルインクボールペンで飾りを添えました。
出来上がってみると、いずれもそもそも「ラベル要る?」という気が……(シーーーッ🤫)
まあでも、ラベルを使うとちょっと特別な感じは出ますので、いっちょ気合い入れて書いたろか、というページにはオススメです。パラパラとめくるだけで目を引くと思います。
私は何かを理解するにも表現するにも記憶するにも、言葉に頼る割合がかなり大きい体質なので、これだけいろいろ言葉を取り出して特別扱いしたくなるのかもしれません。言葉をそれほど重視しない世界観ももちろんあるので、どのサンプルもピンとこなければ、その感覚の方を大事にしていただければと思います。
バイブルサイズでは、また趣向を変えて、使い方をご紹介したいです。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。