取説書写でマインドフルネス

取説書写でマインドフルネス

うさんくさいタイトル。(二度言いました)

今回も「つい捨てられなくて持て余す印刷物を、自分の手帳に書き写して保存する」話です(カッコ書きが長いわ)

前回の記事では、本に掲載されたキャプションをM5のリフィルに丸写しして、自分だけの本のような体裁にしました。写本元がデザイン性の高い印刷物なので、書き写すときもレイアウトを重視しています。

今回は、前回同様に「書き写して保存する」というアプローチではあるものの、写すのは商品のパッケージに書かれている取説(取扱説明書)です。冊子ですらない注意書きに近いもので、「本来の用途以外に使用しないでください」程度なら保存の必要もないでしょうが、耐荷重や電圧など、いざというときに正確な数値が必要になりそうなものの場合、念のため控えておきたくなりませんか。(私はなります)

というわけで書き写しました。ブツは100均ショップのはんだごて。(100円じゃなかったけど)

使用したのはM6サイズの波文葉シリーズから〈浅瀬〉。互い違いに傾きを変える罫線が、取説のような、短い文章がいくつか集まった形式にぴったりだと思います。

両面を使って、必要な分量をちょうど書き切りました。

なんでわざわざ書き写すのか

写真でええやんというツッコミが、自分の脳内からも聞こえます。私が考える、「わざわざ書き写す意味」を列挙しますと、

  • 書き写すとき、一回は絶対にちゃんと読む(読まないと写せない)
  • なるだけ楽をしたい(いらんもんは書きたくない)から、本当に必要な情報がどれか、マジで精査する
  • レイアウトを変えるために情報のまとまりを判断する必要が出てくるので、マジで読む

ちゅうわけで、徹頭徹尾「きちんと読む」ことになるのが、唯一にして最大の意味です。ここまでしてちゃんと読んだらどんないいことがあるかというと、「内容をきちんと理解したという納得が得られる」こと。

私はこの「取説をわざわざ書き写す」という勤行(大げさ)を、「片付けや整頓のとき」でなく、「いろんな情報やニュースを浴びて自信がなくなったり不安になったとき」にやっています。これをやるとですね、

  • 私だって必要な情報と不要な情報を区別できる!という実感が取り戻せる
  • よくわからないから不安なのであって、ちゃんと理解すれば不安がなくなる、ということを思い出せる
  • 要不要の判断を多少間違ったところでダメージが少ない
  • 気に入らなければ何度でもやり直せる
  • 書くこと(目の前の作業)に集中するうちに気持ちが落ち着く

など、不安からのリハビリに効果があるのです(個人の感想)。整頓しにくいパッケージは片付くし、手帳のページも充実するというおまけつき。

ざっと一読したり、写真を撮るだけでは不安には効きませんでした。誰にでも当てはまるわけではなく、私のように(論理)パズルが好きな人以外は、むしろプレッシャーや負担を感じる方法かもしれません。が、漠然とした不安や悩みに付きまとわれているとき、手を動かすとなんらか気分が変わる、のには一理あると思います。ダメ元で試してみるのも一興です。

書き写すときの留意点

取説を書き写すときにはコツがあります。紙のサイズをどうするか・どうやってレイアウトするかは枝葉に過ぎず、どういう取説を選ぶか、が肝です。

  • 書き写す甲斐がある(保存しておきたい)、と思える程度に中身のあるものを選ぶ
  • 最初からボリューム満点のものには手を出さず、まずは「楽勝」と思えるものから始める
  • やりたければやる。気乗りしないならやらない(無理強いする限り効果はゼロです)

レイアウトに迷うようなら、それはまだちょっと手に余る取説だと思った方が良いようです。もうちょい量が少なく、簡単なものからトライしてみてください。〈浅瀬〉が合わなければご無理なさらず!

今回使用したリフィルは以下です。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

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