前編からほぼ丸一年。タイトルの年数が変わってますがご容赦を。ていうかよく続きを書こうと思い出したものじゃ。やるじゃん!(前向きか)
前編では、紅葉狩りの候補地を手帳にストックしていく、というアイデアをご紹介しました。写真を再掲。
これの右側に写っているリフィル——行程タイムスケジュール——を後編でご紹介するという流れでございましたね。みなさま準備はよございますか。すごいボリュームです。お覚悟召されよ。
どこへ行くねん
行くのに一日がかりの目的地というのがあります。神戸在住の私からすると、滋賀の佐川美術館や MIHO MUSEUM、京都の国立国会図書館・関西館や栂ノ尾一帯の寺院などがパッと浮かぶところ。首都圏ではどのあたりになるのでしょうか。私の想定する場所の条件は、
- 日帰りでちゃんと利用・観光できる(宿泊しなくてもOK)
- 鉄道の駅から直通のバスが出ているが、時間がかかる(30分〜1時間レベル)。徒歩は絶対無理。タクシーも、一人で乗ると料金が大変なことになるので避けたい
- バスはあるが、ほぼその施設のシャトルバス的な運行なので、便数が限られている
細かいな。でもけっこう該当する施設はあると思うのです。要するに、交通手段が限られていて、ちゃんと往復の時間を調べていかないと待ってるだけでタイムオーバー、最悪の場合帰れなくなる、などのハラハラオプションが付いてくる行き先ということですね。エキサイティング!
そういう場所へ行きたくなったら、私は今回ご紹介するような行程表を書いております。
どやって書くねん
使用するのは〈フレックスダイアリー〉です。ここでは前編からの流れでM6サイズをチョイス。書ける情報量も参考になさってください。
1. 施設の時間を配置
まず最初に、施設の開館(営業)時間を調べます。寺院や美術館はだいたい9時〜17時付近なので、〈フレックスダイアリー〉のタイムラインがぴったり合いますよ👍今回は京都の栂ノ尾一帯を想定して、一番の目的地を高山寺としました。(実際、ご自身で行かれるときは、公式サイトなどで最新の情報をお調べくださいね)
調べたら、両側が少なくとも(〈フレックスダイアリー〉の横4ブロックのうち)1.5ブロックほど空くように、OPENとCLOSEの時間をプロットします。
施設が複数ある場合は、並べてプロット。「ここは行きたい」施設を一番左に書いて、優先順に右に書いていくのがオススメです。時間があればこれを挟みたい……というオプショナル的なものはとりあえず脇に置いておきましょう。不確定要素を並行して考えるのは混乱のもと。
スペースが少ないときは、同じ時間の記載を省くなどでやりくりします。今回は高山寺と西明寺の 17:00、西明寺と神護寺の 9:00 を具合よく共有できました。ガッツポーズ。
時間を書いたら、利用時間帯をカラーペンでマークアップ。全部同じペンでもよし、同系色にすると目に楽しいです。優先度の高いものは濃く、低いものは淡く、が私好み。
2. 交通機関の時間を配置
次に、バスの発車時間と所要時間を調べます。バスの時刻表ってどうしてあんなに調べにくい & 行ってみたら実はちょっと違ってた、になりがちなんでしょうか。のりばや系統が複数ある上に、土地勘がないと終点だけ書かれても行きたいところに停まるかわからんっちゅうの!なので調べたからって気を抜かないように。フェイントかまされるとダメージが大きいです。
思わず愚痴が飛び出しました。気を取り直して、行きと帰り、両方調べます。大体の場合、行きたい時間帯に数本が集中して、あとは時刻表が真っ白だったりするので、乗れそうな便は残らずメモ。平日・土曜日・日祝日のダイヤもお間違えないように。
ひととおり調べたらリフィルに戻って、施設の時間帯の両側のスペースに、行きと帰りの発車時間をプロットします。(前編では帰りのことを考えてなかったので書き足しました)
このとき、タテ一列に並べず、一列ずつずらすのがポイント。
発車時間から所要時間分の長さをとって、ラインを伸ばします。
3. 行程の見当をつける
ここまでできたら、行きの便はラインの下端(到着時刻)から、帰りの便はラインの上端(発車時刻)から、施設の帯へ向かって線を引きます。少し淡めの色で。百聞は一見にしかず、写真をご覧ください。
こう書くと、どのバスに乗ったら何時頃着くか、何時頃出れば帰りのバスにあまり待たずに乗れるか、がはっきりリフィルに現れるわけです。ここで「一番乗りたい便」に印をつければ、行動の基準ができました!ぱちぱちぱち。今後はここから、ずらしたり変えたりを考えればOK。
4. イベントを書き込む
とりあえず昼食の時間帯は書き込んでおきますか。施設間の移動時間もメモしましょう。
マーカーで塗るより、マスキングテープで昼食の時間を帯にしたらいい感じ!
1. で省いたオプショナル的なイベントもここで余白に書き込みます。(リフィル右下の「金堂夜間拝観」のセクションをご覧くださいませ。リフィルの変化が微妙すぎて間違い探し状態ですネ)
スペースが足りなかったり、あくまで「時間があれば」程度なら、直接書かずに付箋を使うのがオススメ。なにせ付箋なら自由に動かせるというメリットが!実際に行ったものだけ、後からリフィルの裏面に書き残せばよいのです。
行程表完成
これで行程表、とほぼ同時にプランが完成しました。あとはタイムスケジュールを見ながら、昼食はどこで何を食べるか、他に行きたいところができたらどれを割愛してどこに挿し込むか……など、楽しいパズルが待っています。
私がこの行程表を作るメリットは3つ。
- 大枠が決まる安心感と、その中で細かいことを決める自由が得られる
- 同行者がいるとき、相談や調整がしやすい
- 次回以降の計画が楽になる(場所が違っても計画の立て方はそのまま使える)
そして、計画は計画として、それをどこまで実現するかは完全に私(あなた)次第なのです。ヒャッホウ!
おまけ
京都市内を回るなら、2回目以降の訪問では、市バスの営業所や観光案内所でもらえるバスなび(観光地を巡る主要系統の路線図)を保存しておいて、そこに行きたいところと時間をマッピングすると便利です。使うのはもちろん、みんな大好きトレーシングペーパー。
私が地図とトレペが好きなだけですが。これなら路線図は繰り返し使えるし、旅行プランも形に残るしで、楽しさ満載。余談ですが京都市内の観光は、大体の土地勘ができたら、レンタサイクルをオススメしたいです🚲さすが古都、洛中はほぼ平地。神戸との乗りやすさの差よ!
使用したリフィルは以下です。この長文記事でたった一種類。驚愕。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。