以前、〈星〉を発売したとき、カラーペンの書き見本に使ってくださった方がいらしたのをインスタグラムで拝見して、シンプルだけどとてもいいなあ、と思ったので、M6サイズの〈雫〉でやってみました。
筆記見本とは
私は文字(長文)を書くときは万年筆を使います。内容によって、だいたいこういう雰囲気の紙面にしたい……というイメージがあり、それを決定的に左右するのはインクの色です。が、色そのものの好みと、文字を書いたときの印象は必ずしも一致しません。むしろ、単体で見たときに好きだと思った色は文字を書くと「あれ?あなたこんな人だった?」と期待外れに終わることが多いです。不思議。
そういうわけで、インクの色見本は文字を書いてこそ!と思う私。本当は1ページまるまる文章を書くのが望ましいのですが(しかも字幅によって印象も変わるのでペンごとに書きたいという野望は果てしないわけですが)最初からそんなに気合いを入れると息切れするので、まずは複数の色をパッと見比べられる見本を作るのを目標としましょう。
作ってみました
万年筆だと準備だけで大変なので、ここはガラスペン(つけペン)にお出まし願います。大助かり。文字を書くときに出番の多い、青系統のインクで作ってみたのがこちら。
ドロップの中を(心持ち小さく)塗り、直線を短く引いて、インクの名前を書くというレイアウト。ちょっとデザインされた風に仕上がってないでしょうか。
複数の色を、文字を書いて見比べるということで、使用するリフィルは
- 整列して書きやすい
- 文字を書くところに罫線が重ならない
ものが使いやすいかなあ、と思います。
細部にズームイン。(説明することが少ないので写真を切り貼りしてお茶を濁す作戦)
ドロップ型の印は5つずつのグループに分かれています。シリーズの別の色を買い足すかも?というときなど、場所を空けておく使い方もできますね。
色として好きなのは「色彩雫 孔雀」や「Kobe INK物語 摩耶ラピス」ですが、文字を書いたとき(とくに、書写ではなく手帳やメモに何気なく使うとき)にいいと思うのはDiamineや「色彩雫 月夜」「栄町インディゴ」の方です。不思議。J.HERBINのミントグリーンは、文字に使うなら細字よりカリグラフィーや極太字が面白そう。
並べて書くと、「見出しと本文にはこれとこれを組み合わせようかな」とかイメージが湧くのが嬉しいおまけ。
今回使用したリフィルは以下です。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。