手帳の快適さをキープする – 郵趣の場合

手帳の快適さをキープする – 郵趣の場合

先日 STORE に掲載した、風景印をシステム手帳で快適に集めるセットの紹介ライブでは、かねてからのお知り合いの中にも風景印がお好きな方がいらっしゃることが判明したり、お客様とお手紙や切手のお話で盛り上がったり、楽しい反響がございました。ライブをご覧くださった皆様、関心をお寄せくださった皆様、誠にありがとうございます。

イベント繁忙期の前、めちゃくちゃ風景印を集めていた時期は、見る間にシステム手帳にリフィルが増えていく & 遠出するときにしょっちゅうリフィルを入れ替える(このときの経験からテイクアウトフォルダーを導入)ことが続いたため、手帳の中がしっちゃかめっちゃかになりがちでした。郵便局や切手のメモを書くための予備のリフィルをパッと開いた場所に挟んだり、使いやすさよりお気に入り度でリフィルを集めて綴じたりしてたせいです。まあ、手帳の運用が固まるまでは、あれこれ試行錯誤しますよね。

普段のシステム手帳では、中身がごちゃごちゃ使いづらくなっても、手帳の整理はついつい後回しにしてしまうのですが、今回の郵趣ではリフィル(厚いポストカード)がどんどん増えたのと、イベントに備えてサンプルに使えるページを仕分けする必要が生じたのとで、半ば強制的に整理せざるを得なくなりました。

私は手帳の中で仕切りページを使うのが元々好きなのですけれども、手帳を整理する過程であらためて「仕切りページ、便利!」となったので、本記事ではそのお話をば。

郵趣手帳の中身

現在、私の郵趣手帳には以下のリフィルが入っています。郵趣を嗜まれている方の手帳には共通するものもあるのでは。

  1. 捺印済みのポストカード(抜粋分)
  2. 白紙のポストカード
  3. 「あとは出すだけ」のポストカード
  4. 切手シートの入った両面ポケット
  5. アドレス帳
  6. 風景印を配備している郵便局のリスト
  7. 切手シート端切れコレクション
  8. ポストカードやレターセットの紙ものコレクション
  9. 郵趣にまつわるちょっとした記録ページ
  10. 白紙の通常リフィル

捺印済みのポストカード全部は一冊に入りきらないので、抜粋分以外はリング径の大きいシステム手帳に保管。風景印をもらいに出かけるときは、2. の一部と3〜6をテイクアウトフォルダーに挟んで取り出します。

意味なく手帳を再掲😝

〔💡〕システム手帳は真ん中ほどリフィルを出し入れしやすい(金具のリングが中央から開くから)ので、よく動かすリフィルは手帳の初めや終わりより、真ん中あたりに入れておくのがおすすめです。

手帳を整理したい事情

最初のうちは、10. の白紙のリフィルが、白紙のポストカードやアドレス帳や郵便局のリストなんかの近くに数枚ずつ入っていたり、集めた風景印と切手シート端切れとレターセットの紙ものコレクションを好きなデザインだけ選別して近くに置いたり、いろいろごちゃごちゃしていました。

もちろんそのままでも個人のシステム手帳としては一向に問題ないんですが、私の場合は仕事の道具を兼ねているので、見せてはいけないページ(個人情報とか)がうっかりサンプル帳に紛れ込むのを避けねばならないという命題がございまして、そのためには全体を整理して、スッキリ見通しよくした方が安全なわけで。

お気に入りの風景印や切手シートにうっとりしつつ、手帳に綴じたリフィルをざざっと机に広げて、どうやって分けたらスッキリするか、自分の感覚を確認することにしました。

整理とは分けることだ

分かり切ったことをドヤ顔で書いてみる。

どう分けたらわかりやすいか、は人それぞれだと思うのですが、私の場合は大まかに言って

  • リフィルポストカードの 捺印済み/白紙/あとは出すだけ は常にきっちり分けたい
  • 白紙の通常リフィルを行き当たりばったりで差し込まないように置き場を決めたい

という欲求があるらしいことがわかりました。ほっとくとこの辺からごちゃごちゃになるということですね。

以前の記事で書いたように、切手シートのコレクションはそのデザインで一目瞭然だし、紙ものコレクションは黒い紙に貼ってるのですぐに区別がつくし、あまり散逸の不安はありません。彼らは以下、コレクションズと呼びます。

意味なく再掲、其のニ。

あとは、サンプル帳に移すとき、透明素材の手帳を使うことがあるので、表紙と裏表紙はリフィルの中身を丸出しのままにするより目隠しがほしい。裏表紙はZINEを綴じるから大丈夫か……などと考えた上で、〈粧ひDX – 夜明け〉バイブルサイズのグレー紙を使って、仕切りのページを作ることにしました。

仕切りを使ってリフィルを分ける

仕切りは、アソートパックに入っている5枚が上限。脳の短期記憶が扱えるのは 7±2 項目らしいので、分類の項目数としてもこのあたりがちょうど良さそうです。(理屈っぽいことを添えてみる)

グループを決める

  1. 表紙
  2. 白紙のリフィルポストカード
  3. あとは出すだけのリフィルポストカード
  4. 郵趣にまつわる記録ページ
  5. 白紙の通常リフィル

これにテイクアウトフォルダーを加えて並べます。(写真では画像に解説を入れてますが、実際に作るときは仮置きの付箋などを使って印をつけた方がわかりやすいかも)

使いやすくコラージュする

全部が同じグレー紙だと区別がつかないので目印がほしいところ。しかし今後、仕切るルールを変えたくならないとも限らないので、ハッキリ文字で分類を書くのは避けたい。

そこで、皆様多くの方がお持ちであろう、切手モチーフのシールやスタンプの出番です!郵趣の手帳なので、テーマにピッタリ。ウフフ!

シールは大好きな GAI_TAIWAN_ZAKKA さんお取り扱いの、台湾の作家[仙女丸 Fairy Maru]さんのものです。写真の加工時、明るくしたらちょっと図柄が飛んでしまった……

たくさんコラージュしても可愛いと思いますが、1枚だけ貼った方が切手らしい(お便りの雰囲気が出る気がする)ので、グッと我慢。切手のデザイン次第ですけれども、かっちりした雰囲気をプラスしたい場合は、切手の周囲を枠で囲むと効果的です。枠自体は直線でOK。濃い色と白の2色のゲルインクボールペンを使って、二重枠にしたり内と外の色を入れ替えたり、井桁のようにするだけでバリエーションができます。

シールで区別はつくようになっても、絵柄だけだとどれがどれだか混乱する(そして忘れる)ので、付箋に書いて貼っておきます。(結局書くんかい)付箋はちょっとオシャレな色のを使うのがおすすめ。

サンプルで使ったのはダ○ソーのフィルム付箋。パイロット・ジュースアップ04のホワイトでわりとくっきり文字が書けます。インクが乾くのを待ってから貼ってくださいまし。

〔💡〕付箋を貼るとき、糊が付いている側を小口(リング金具から遠い側)に持ってくると、ページをめくるときにピラピラしづらいような気がします

表紙だけは、リフィルの天地に太めの線を入れたり、別のシールを追加で貼るなど、他のページとは趣を変えるとわかりやすいかも。

テイクアウトフォルダーにシールを貼るかどうかはお好みで。私は、シールは飾る目的より、各仕切りを区別する意図の方が大きいので、パッと見て明らかに他の仕切りと違うテイクアウトフォルダーにはシールは貼っていません。

リフィルを仕分ける

仕切りが準備できたら、机に広げたリフィルを手に取って、どの仕切りのグループに属するか判断して置いていきます。コレクションズには仕切りを設けないので、これは別立てで。

インデックスのグループごとにリフィルを置いていく

この段階ではリフィルの順番は考えず、ただ所属を判断するだけ。トランプの札を配るような感じで。

淡々と決めていけば、そのうち手に取ったリフィルは全て、どこかのグループに属することになります。

全てのリフィルの行き先が決まりました

これができたら、各仕切りごとにリフィルの並び順を決めます。仕切りは5つ程度だし、リフィルの数もそこまで多くないはずなので、並び順もそんなに苦心せず決められるはず。数が多くなければ順不同でもいいですしね。

あとは仕切りを順番に重ねて手帳に綴じれば、整理完了!

継続にも便利

手帳を使ううちにリフィルを追加したくなった場合は、仕切りを見て、どこに入れるか判断してから新しいリフィルを綴じます。行き先の目印がハッキリしていると判断の負担も軽くなる気がします(気のせいでしょうか)。

リフィルを綴じすぎて、リングがキツくなってきたな〜めくりにくい/出し入れしにくいな〜(こう思う時点でリング径に対してリフィルが多すぎです。私です)となってきたら、仕切りごとに、減らせるリフィルを検討しましょう。郵趣手帳の場合はおそらく、両面ポケットに切手シートを詰め込みすぎているか、コレクションズが増えたのが原因である可能性が高いのではないかと!

切手本体を使い切って虫食いだらけの切手シート(ためこみがち)をアーカイブしたり、コレクションズを保管用手帳に引っ越せば、すぐに快適な手帳が戻ってきます⭐︎

使用したリフィル

今回のように、特定の、しかも狭い用途の専属にしている手帳は分類や整理がしやすいです。システム手帳はすぐごちゃごちゃして使うのがイヤになる……と苦手意識をお持ちでしたら、

  1. システム手帳の用途をかなり狭い1種類に絞って
  2. 自分が把握しやすく、動かしやすい分類を決めて
  3. 分類に即した仕切りを用意して
  4. 仕切りに即してリフィルを出し入れする

という方向から慣らしてみるのも一策かな、と思った次第です。ここでの用途は狭ければ狭いほど吉。「スケジュール帳」とか「学習用」は重要度が高いですが、そのままだとカバーする範囲が広すぎてかなり荷が重め。「商談メモ」とか「単語帳」くらいまで絞るのを目指してみてください。

なんでこんな長文記事しか書けないのかな🤔

それではまた次号で!

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